薬膳を楽しもうNo.5 大根
大根
味 辛、甘
性 質 涼(加熱すると平)
帰 経 肺、胃
今回、なぜ大根を選んだかというと、
前回の「楽々お遍路癒され旅No.2」のなかで、
冷やしぶっかけうどんに大根おろしをたくさん入れて・・・
というくだりがあったので、ふと思い立って大根について
書いてみました。
唐の時代に植物を中心に、その薬効が書かれた
『唐本草(とうほんぞう)』という書物に
大根の効能が書かれています。
大根は肺と胃に作用して痰をとり、滞った気をおろして
胃腸を健やかにする働きがある。
胸のつかえにもいい。
性質は涼性で、カラダの熱を冷まします。
痰をとる働きもがあります。
だいこんの種は漢方で使われると「莱服子」(らいふくし)
という消化薬に使われます。
ご飯や麺類などデンプンの分解を促進する働きが
あります。
風邪を引いた時の民間療法に「大一大根湯」というのがあります。
おばあちゃんの知恵袋っていうやつですね。
大根おろし大さじ2~3
生姜のすりおろし小さじ1
醤油大さじ1を、
熱い番茶(またはお湯)2カップで割って、熱いうちに飲みます。
発汗を促し解熱作用があります。
もちろん咳にも効果ありです。
私は、風邪を引いたときは、番茶やお湯の代わりに
うどんスープの出汁とあわせて、フーフーしながらいただきます。
そして、さっと寝ます。
「大二大根湯」というのもありますが、話が長くなってしまいそうなので、
今回は大二大根湯もあるよというご紹介だけにしておきます。
大根の下の白い部分には消化酵素のジアスターゼやアミラーゼが
多く含まれます。
胃もたれや胸やけするときに良いですね。
ジアスターゼの効果は過熱や空気に触れる時間が長いと
効果が低下するので、食べる時に大根おろしにするといいでしょう。
大根の葉にはカルシウムビタミンCが多く含まれ、ストレスを感じて
イライラしているときに食されるといいかも。
最近は大根の葉がついたものがスーパーで見かけなくなりましたが、
大根を買うならやっぱり葉がついている方が断然お得。
お漬物にしてもいいし、細かく刻んでチャーハンに入れても美味しいですね。
大根は冬野菜ですが、今は年中スーパーにありますね。
皆さんは大根をどのようにお使いでしょう。
ん~、私は大根おろしに市販のなめたけを混ぜて、酒の肴の一品で
いただくことが多いかな。
夏でも、大根の煮たものをいただくことも多いです。
ふろふき大根も食べたいなぁ。
最近は餃子の皮の代わりに大根を薄くスライスして使われることも
ちらほら料理番組でみかけます。
私も一度食べてみたいです。「大根の皮餃子」
大根サラダもさっぱりして、これから暑くなるの季節には、さっぱりと
いただけていいなぁ。
ドレッシングは柚子か酢だちがいいなぁ。
沖縄のシークワーサーでドレッシングを作ってもさっぱり~。
バヤリースがシークワーサーの原液を販売いると思います。
キャップ1杯くらいが目安かな。ほんのちょこっとで南国気分が
味わえるかも・・・。
スーパーで売ってなかったら、ネットで買えると思います。
大根のお味噌汁は定番だけど、コンソメスープで煮てもいいですよ。
ポトフのような感じで、冬瓜のような食感でホクホクしながら
食べたい一品ですね。大根のポトフとでも命名しようか・・・
そのまんまですね。
今夜は大根を使った一品をいかがですか?
Omura